[14日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5918.23(‐42.74) 前営業日終値 5960.97(+31.73)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9794.20(‐166.76) 前営業日終値 9960.96(‐24.47)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4312.89(‐79.05) 前営業日終値 4391.94(+13.19)
<ロンドン株式市場> 反落。投資判断引き下げに伴って旅行・レジャー関連が売ら れた。FT100種は取引時間の早い段階で約5カ月ぶりの安値水準に下落したが、原油 価格の回復や米株相場の上昇が支えとなり、終盤に掛けて下落幅を圧縮した。 ロンドン株はことしに入り約6%値下がりしている。昨年4月につけた過去最高値7 122.74ポイントからは20%近く下落している。 旅行代理店世界大手のTUI TUIT.L とアトラクション施設運営のマーリン・エンタ ーテイメンツ MERL.L 、世界有数のホテル運営会社インターコンチネンタル・ホテル・グ ループ IHG.L は4.9%から7.2%値を下げた。 JPモルガンがTUIの投資判断を「ニュートラル」、マーリン・エンターテイメン ツを「アンダーパフォーム」へと引き下げ、インターコンチネンタル・ホテル・グループ の目標株価を下げた。同業他社と比べて評価が高すぎるとした。 この日は北海ブレント原油が約12年ぶりの安値から持ち直したことで、石油・ガス 株が反発。FT100種を23ポイント押し上げた。原油安懸念が和らぎ米国株式相場が 上昇したことも好材料だった。 スーパー国内最大手テスコ TSCO.L は6.1%高。クリスマス時期の売り上げが市場 予想を上回ったことが好感された。
<欧州株式市場> 反落。排ガス不正に関する当局の立ち入り調査を受けた自動車大 手ルノー RENA.PA が売られ全体水準を押し下げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は20.44ポイント(1.51% )安の1334.36で取引を終えた。一時は2014年12月以来の安値となる130 9・74ポイントをつける場面もあった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は49.02ポイント(1.60%) 安の3024.00だった。 ルノーは10.3%安。FTSEユーロファースト300種で最も大幅に落ち込んだ 。一時は20%を超える値下がりとなった。同社の拠点3カ所に立ち入り調査が入った。 ルノーはこれまでの調査で不正の証拠は見つかっていないとしている。 他の自動車株も連れ安となり、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FC A) FCHA.MI は7.9%、PSAプジョー・シトロエン PEUP.PA は5.1%の下落とな った。STOXX欧州600自動車・部品株 .SAXP は3.98%低下した。 FCAは、米国で販売台数の水増し疑惑が持ち上がったことも重しとなった。 14日は原油と金属の価格が持ち直し、1次産品関連の株が買われた。STOXX欧 州600石油・ガス株指数 .SXEP は2.29%、STOXX欧州600鉱業株指数<.SXP P>は1.90%上昇した。 資源大手BHPビリトン BLT.L は6.0%高。モルガン・ スタンレーとシティが投 資判断を引き上げた。同業のアングロ・アメリカン AAL.L やグレンコア GLEN.L も13 .6%と9.4%の値上がりとなった。