以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家染谷エツ子氏(ブログ「えつこのFX日記~FXで家計にゆとりを~」を運営)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年12月22日11時に執筆
2017年を振り返って
まだ分かり易かった動きの1月から2月
2016年のアメリカ大統領選挙でトランプ大統領が誕生してから、公約として掲げられていた税制改革やインフラ投資、貿易不均衡の解消、雇用の増加、オバマケアの代替案などに大きく期待した市場は、ポジティブで活発に動きました。
2016年12月に、ドル円は117円にまで回復しました。
ですが、それを高値として、年末からドル円は下降していきました。
2017年1月24日に、トランプ大統領はカナダから米国に原油を輸送する「キーストーンXL・パイプライン」と米ノースダコタ州に敷設予定の石油パイプライン「ダコタ・アクセス」の建設を推進する大統領令に署名しました。
今後のトランプ政権の政策に対する取り組みに、市場が大きく期待した出来事でもありました。
この時のカナダドルの上昇はとても印象に残っています。
ですが、ドル円相場は上昇一方通行とはなりませんでした。
動かなかった3月から6月
3月からは、トランプ大統領の過激な発言によって、相場がトランプ政権の先行きに対し、不安感を感じるようになりました。
金利の上昇を奨励しつつも、貿易に対してドルは高くならない方が良いなどの発言がありました。
特に、2017年3月1日、メキシコとの国境に壁を作る政策では、移民に対する暴言が目立ちました。
イスラム圏7か国からの入国の禁止、その他の6か国の入国の禁止、の大統領令に署名後、相場がリスク回避に動きました。
また、トランプ政権の重要ポストにいた要人が次々と辞任し、ロシアゲート疑惑のかけられた、フリン前大統領補佐官だけではなく、セッションズ司法長官がロシア駐米大使との接触を報じられ、トランプ大統領の立場自体に、信用不安が広がり始めました。
2017年4月には、ドル円は2017年の最安値を更新しています。
ここからは、108円から114円の間のレンジ相場となっています。
2017年3月と6月に政策金利が引き上げられましたが、ドル円上昇の一方通行は長く続きませんでした。
また、このころから仮想通貨のビットコインが大きく上昇し始めました。
この動きは、一旦ビットコインが下落する8月までは続きます。
7月から12月
2017年7月からは、トランプ大統領の北朝鮮に対する言動が激しくなり始めました。
また、北朝鮮のミサイル発射の頻度が上がったのもこの時期からです。
2017年10月には日本で衆議院議員総選挙が行われました。
2012年から秋に衆院選が行われると、2015年を除いては、その後は円末まではドル円上昇の一方通行の動きとなることが多かったのですが、北朝鮮問題、イギリスのブレグジッド事務処理によるリスク回避の動き、ドイツの連立政権の解消によるリスク回避の動きもあり、円買いとなる事が目立ちました。
特に、2017年11月にイギリスが政策金利を引き上げても、ポンドが大きく売られた動きは印象的でした。
ヨーロッパの主要国の不安定さが色濃く露出した年でもありました。
8月に一旦仮想通貨が大きく売られましたが、このころからFX相場や日経平均などが動き初めました。
仮想通貨が総じて大きく上昇し、ビットコインは年初の9万円台から200万円を突破する上昇となりました。
相場を見続けて感じたこと
FXを初めて10年目になろうとしていますが、2017年は、3月から6月は非常に相場が動かなかったことがとても印象深いです。
トレードをするうえで、相場は動かないと利益を上げることが出来ませんので、この時期は本当に精神的にも厳しかったです。
FX以外の投資をしている先生方にも、「相場の動きが難しいね。
」という言葉が多く聞かれましたので、FXの世界だけでなく、株も日経平均も総じて動きの悪い時期だったと感じることが出来ました。
勢いがある時だけトレードする私のトレードルールでは、どうしてもエントリー出来ない日々が続きました。
また、勢いが出てしまった後の飛びつき買いも殆ど無くなりましたので、基本的にはエントリー回数の少ない1年でした。
ただ単に損を増やしてしまうだけの結果にはならなかったことは、過去の経験が生かされたと自負しておりますが、FXがはやり始めた2007年から比べると、相場の動きは非常に難しくなって来ているように思います。
2015年と2016年はファンダメンタル的な要素も手伝ってか、非常に動きの分かり易い年でした。
2017年の「動かない相場」を経験して、トレード回数の少なさは資金を守るのだということも、厳しさの中で経験出来たと思っています。
2017年はお世話になりました
フィスコ様の情報媒体を通じて、2017年は沢山の方に情報を提供させて頂きました。
私自身、FXのトレードを始めて来年で10年目になります。
なかなか利益が続かない方や、初めてFXを始める方のご質問などを沢山目にすることが出来ました。
FXを始める方は「ご家族のため」に、自己資産を増やすことを目標として、夢を持ってFXを始めていらっしゃる方が殆どです。
その大切な資金を守るために、まず最初に大きな資金を入金してトレードすることはしないで頂きたいと思います。
最初は相場観がまだ養われていなかったり、ファンダメンタル情報処理が出来なかったり、チャートのテクニカルの動きのパターンを全て把握していなかったりで、どうしても損をしてしまいます。
FXは最初から大きく利益が取れる投資ではなくなってきています。
私はこのことを出来るだけ多くの方に知って頂きたいと思います。
今年はどれだけの皆様にこのことをお知らせし、皆様の大切な資金をお守りすることが出来たでしょうか。
2018年も引き続き、必要な情報を提供させて頂けましたら、幸いでございます。
今回の記事が少しでもお役に立つことが出来ましたら、私としましても大変有難い事です。
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執筆者名:染谷エツ子
ブログ名:えつこのFX日記~FXで家計にゆとりを~
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年12月22日11時に執筆
2017年を振り返って
まだ分かり易かった動きの1月から2月
2016年のアメリカ大統領選挙でトランプ大統領が誕生してから、公約として掲げられていた税制改革やインフラ投資、貿易不均衡の解消、雇用の増加、オバマケアの代替案などに大きく期待した市場は、ポジティブで活発に動きました。
2016年12月に、ドル円は117円にまで回復しました。
ですが、それを高値として、年末からドル円は下降していきました。
2017年1月24日に、トランプ大統領はカナダから米国に原油を輸送する「キーストーンXL・パイプライン」と米ノースダコタ州に敷設予定の石油パイプライン「ダコタ・アクセス」の建設を推進する大統領令に署名しました。
今後のトランプ政権の政策に対する取り組みに、市場が大きく期待した出来事でもありました。
この時のカナダドルの上昇はとても印象に残っています。
ですが、ドル円相場は上昇一方通行とはなりませんでした。
動かなかった3月から6月
3月からは、トランプ大統領の過激な発言によって、相場がトランプ政権の先行きに対し、不安感を感じるようになりました。
金利の上昇を奨励しつつも、貿易に対してドルは高くならない方が良いなどの発言がありました。
特に、2017年3月1日、メキシコとの国境に壁を作る政策では、移民に対する暴言が目立ちました。
イスラム圏7か国からの入国の禁止、その他の6か国の入国の禁止、の大統領令に署名後、相場がリスク回避に動きました。
また、トランプ政権の重要ポストにいた要人が次々と辞任し、ロシアゲート疑惑のかけられた、フリン前大統領補佐官だけではなく、セッションズ司法長官がロシア駐米大使との接触を報じられ、トランプ大統領の立場自体に、信用不安が広がり始めました。
2017年4月には、ドル円は2017年の最安値を更新しています。
ここからは、108円から114円の間のレンジ相場となっています。
2017年3月と6月に政策金利が引き上げられましたが、ドル円上昇の一方通行は長く続きませんでした。
また、このころから仮想通貨のビットコインが大きく上昇し始めました。
この動きは、一旦ビットコインが下落する8月までは続きます。
7月から12月
2017年7月からは、トランプ大統領の北朝鮮に対する言動が激しくなり始めました。
また、北朝鮮のミサイル発射の頻度が上がったのもこの時期からです。
2017年10月には日本で衆議院議員総選挙が行われました。
2012年から秋に衆院選が行われると、2015年を除いては、その後は円末まではドル円上昇の一方通行の動きとなることが多かったのですが、北朝鮮問題、イギリスのブレグジッド事務処理によるリスク回避の動き、ドイツの連立政権の解消によるリスク回避の動きもあり、円買いとなる事が目立ちました。
特に、2017年11月にイギリスが政策金利を引き上げても、ポンドが大きく売られた動きは印象的でした。
ヨーロッパの主要国の不安定さが色濃く露出した年でもありました。
8月に一旦仮想通貨が大きく売られましたが、このころからFX相場や日経平均などが動き初めました。
仮想通貨が総じて大きく上昇し、ビットコインは年初の9万円台から200万円を突破する上昇となりました。
相場を見続けて感じたこと
FXを初めて10年目になろうとしていますが、2017年は、3月から6月は非常に相場が動かなかったことがとても印象深いです。
トレードをするうえで、相場は動かないと利益を上げることが出来ませんので、この時期は本当に精神的にも厳しかったです。
FX以外の投資をしている先生方にも、「相場の動きが難しいね。
」という言葉が多く聞かれましたので、FXの世界だけでなく、株も日経平均も総じて動きの悪い時期だったと感じることが出来ました。
勢いがある時だけトレードする私のトレードルールでは、どうしてもエントリー出来ない日々が続きました。
また、勢いが出てしまった後の飛びつき買いも殆ど無くなりましたので、基本的にはエントリー回数の少ない1年でした。
ただ単に損を増やしてしまうだけの結果にはならなかったことは、過去の経験が生かされたと自負しておりますが、FXがはやり始めた2007年から比べると、相場の動きは非常に難しくなって来ているように思います。
2015年と2016年はファンダメンタル的な要素も手伝ってか、非常に動きの分かり易い年でした。
2017年の「動かない相場」を経験して、トレード回数の少なさは資金を守るのだということも、厳しさの中で経験出来たと思っています。
2017年はお世話になりました
フィスコ様の情報媒体を通じて、2017年は沢山の方に情報を提供させて頂きました。
私自身、FXのトレードを始めて来年で10年目になります。
なかなか利益が続かない方や、初めてFXを始める方のご質問などを沢山目にすることが出来ました。
FXを始める方は「ご家族のため」に、自己資産を増やすことを目標として、夢を持ってFXを始めていらっしゃる方が殆どです。
その大切な資金を守るために、まず最初に大きな資金を入金してトレードすることはしないで頂きたいと思います。
最初は相場観がまだ養われていなかったり、ファンダメンタル情報処理が出来なかったり、チャートのテクニカルの動きのパターンを全て把握していなかったりで、どうしても損をしてしまいます。
FXは最初から大きく利益が取れる投資ではなくなってきています。
私はこのことを出来るだけ多くの方に知って頂きたいと思います。
今年はどれだけの皆様にこのことをお知らせし、皆様の大切な資金をお守りすることが出来たでしょうか。
2018年も引き続き、必要な情報を提供させて頂けましたら、幸いでございます。
今回の記事が少しでもお役に立つことが出来ましたら、私としましても大変有難い事です。
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執筆者名:染谷エツ子
ブログ名:えつこのFX日記~FXで家計にゆとりを~