[マドリード 26日 ロイター] - スウェーデンのファストファッション大手H&Mは26日、スペインで全店舗の2割強に相当する28店舗を閉鎖し、従業員588人を削減する計画を示した。現地労組が明らかにした。
H&Mの年次報告書によると、スペインの店舗は133カ所で従業員は約4000人。同社はロイターに対し、28店舗を閉鎖する意向を確認するとともに、適切な場所に店舗を構え、競争力を維持することが優先事項で、店舗のポートフォリオを「絶えず」評価していると述べた。
近年は、小規模店舗を閉鎖する一方、より多くの顧客を引き付け、電子商取引(eコマース)の物流センターを兼ねる旗艦店を拡大するのが世界中の大手ファッション小売り企業の主流で、H&Mもこれに同調した形だ。
H&Mは2022年11月、コスト削減に向け世界で1500人を削減する計画を発表。スペインでは21年に従業員を既に400人削減した。
労組関係者によると、H&Mはスペインで常習的欠勤や、従業員の間から作業負荷が重すぎるとの不満が出ているといった問題にも直面している。