[ロンドン 28日 ロイター] - 英石油大手シェルが28日発表した第2・四半期決算は2四半期連続で過去最高益を計上した。精製マージンが3倍になったほか、ガス取引が好調だった。
第3・四半期に60億ドルの自社株買いを実施するとも発表。1株配当は0.25ドルで増配を見送った。株主還元は引き続き「営業活動に伴うキャッシュフローの30%を超える水準」となる見通し。
第2・四半期の調整後利益は114億7000万ドル。同社がまとめた市場予想の110億ドル上回った。前年同期は55億ドル、前四半期は91億ドルだった。
エネルギー価格の上昇、精製マージンの改善、好調なガス・電力取引が寄与した。
精製マージンは1バレル当たり28ドル。製油所の稼働率は84%。第3・四半期は90─98%に上昇する見通し。
石油・ガス生産は前四半期比2%減の290万石油換算バレル。
液化天然ガス(LNG)の液化は766万トンで、前四半期の800万トンから減少した。第3・四半期は豪LNG施設プレリュードのストや保守点検で690万─750万トンに減少する見通し。
キャッシュの増加を受けて負債を一段と削減した。6月末時点の負債は464億ドルと、3月末時点の485億ドルから減少。負債資本比率は19.3%に低下した。