◆日経平均は2万8234円29銭(290円34銭高)、TOPIXは1969.98ポイント(22.95ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は13億38万株
6月8日(水)後場の東京株式市場は、値がさ半導体株が総じて値を消して始まり、朝高の不動産株も値を消して推移。自動車株は高安マチマチ。一方、東京電力HD<9501>(東証プライム)などの電力株は「節電の夏」とあって一段高の始まりとなり、三井物産<8031>(東証プライム)などの大手商社株も引き続きエネルギー資源や穀物市況高などを受けて一段ジリ高傾向。日経平均は217円高で始まった後250円高前後で推移し、14時半頃から前場の高値を上回り、大引けにかけて290円34銭高(2万8234円29銭高)まで上げ、そのまま高値引けとなり4日続伸。大引けの2万8000円台は今年3月30日以来となった。
後場は、日揮ホールディングス<1963>(東証プライム)が受注拡大期待や証券会社の投資判断などを受けて一段ジリ高となり、シルバーライフ<9262>(東証プライム)は四半期決算など好感されて一段高急伸。前日に子会社のカタログ不適切記載などで下げた川崎重工業<7012>(東証プライム)は一段と上げ反発幅を拡大。ギフティ<4449>(東証プライム)は株主総会の電子化関連株とされ出直り拡大。ラオックス<8202>(東証スタンダード)は訪日観光客の規制緩和を10日に控え注目再燃とされて再び一段高。KIYOラーニング<7353>(東証グロース)は政府の「骨太の方針」で社会人の学び直し(りスキリング)や生涯教育などの「人への投資」に3年間で4000億円とされたことなどで連想買いが波及とされストップ高。ワンダープラネット<4199>(東証グロース)は新作スマホゲームの事前登録好調などで一段ジリ高。
6月8日新規上場のANYCOLOR(エニーカラー)<5032>(東証グロース)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限の3520円の買い気配(公開価格1530円の2.3倍)となった。
東証プライム市場の出来高概算は13億38万株(前引けは6億6821万株)、売買代金は3兆102億円(同1兆5014億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は1413(前引けは1469)銘柄、値下がり銘柄数は356(同309)銘柄。
また、東証33業種別指数は29業種(前引けも29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、不動産、卸売り、機械、医薬品、金属製品、電力ガス、その他金融、建設、ガラス土石、輸送用機器、化学、精密機器、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)