■企業特長
(1)圧倒的な商品力の高さ
北の達人コーポレーション (T:2930)がこれまで成長できた理由は、圧倒的な商品力の高さによりロイヤリティ(忠実さ)の高い顧客基盤を拡大してきたことに他ならない。
消費者にとって最も切実となる体の悩みのサポートに特化するとともに、品質最優先主義の商品開発コンセプトや徹底したアフターフォローによる顧客満足度の最大化が、数々のヒット商品を生み出してきた。
「カイテキオリゴ」が特に大きく伸びたことから目立たないものの、販売開始した各商品は、それぞれのニッチトップのポジショニングにより息の長い需要に支えられている。
食品分野を中心に商品の品質を審査する国際評価機関であるモンドセレクション等において数々の受賞歴※があることも、同社の商品力の高さを示していると言える。
※国際品評会モンドセレクション2016において、出品した7商品全てが受賞したほか、「カイテキオリゴ」は5年連続で「北のブランド2016(食品部門)」の認証を受けた。
また、消費者から支持されるヒット商品を生み出す秘訣は、精度の高いテストマーケティングにある。
数多くの商品企画の中から、具体的に効果を体感しやすくリピート使用されやすいものを選定するとともに、試作品のモニター調査を行った上で売れる見込みの高いものだけを商品化する方針を貫いている。
(2)定期購入による安定性 同社は他のEC事業者と同様、会員基盤の拡大が業績をけん引する成長モデルである。
ただ、同社の場合は、継続利用を前提とした商品であることに加えて、切実な悩みを抱えたロイヤリティの高い会員によって構成されていることから、定期購入の割合が高く、それが経営の安定性をもたらしているところに特徴がある。
今後も複数商品によりニッチトップを狙う戦略を継続する意向であり、一過性となりがちな爆発的な業績拡大(ブーム)は想定しておらず、それぞれの市場で着実に息の長い需要を取り込むとともに、リスク分散を図ることで安定した業績の伸びを目指していく。
(3)効果的なマーケティング手法 同社の綿密なデータ分析によるマーケティング手法にも特徴がある。
マーケット、商品、広告、Webページなど各段階において複数種類の販売テストを行い、比較検討した上で確実な「勝ちパターン」を見つけ出し、本格的な販売を開始する。
特に、広告投資については、EC 事業者にとって売上高に直結する重要な施策であるが、媒体ごとの広告投資効果を顧客の生涯価値レベルまで測定した上で判断を行っている。
したがって、広告投資により一時的に会員数や売上高が増える見込みがあっても、その後の継続率の想定によっては投資を見送ることもあるようだ。
その背景には、徹底した利益重視の考え方があり、それが同社の収益率の高さにも反映されている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
消費者にとって最も切実となる体の悩みのサポートに特化するとともに、品質最優先主義の商品開発コンセプトや徹底したアフターフォローによる顧客満足度の最大化が、数々のヒット商品を生み出してきた。
「カイテキオリゴ」が特に大きく伸びたことから目立たないものの、販売開始した各商品は、それぞれのニッチトップのポジショニングにより息の長い需要に支えられている。
食品分野を中心に商品の品質を審査する国際評価機関であるモンドセレクション等において数々の受賞歴※があることも、同社の商品力の高さを示していると言える。
※国際品評会モンドセレクション2016において、出品した7商品全てが受賞したほか、「カイテキオリゴ」は5年連続で「北のブランド2016(食品部門)」の認証を受けた。
また、消費者から支持されるヒット商品を生み出す秘訣は、精度の高いテストマーケティングにある。
数多くの商品企画の中から、具体的に効果を体感しやすくリピート使用されやすいものを選定するとともに、試作品のモニター調査を行った上で売れる見込みの高いものだけを商品化する方針を貫いている。
(2)定期購入による安定性 同社は他のEC事業者と同様、会員基盤の拡大が業績をけん引する成長モデルである。
ただ、同社の場合は、継続利用を前提とした商品であることに加えて、切実な悩みを抱えたロイヤリティの高い会員によって構成されていることから、定期購入の割合が高く、それが経営の安定性をもたらしているところに特徴がある。
今後も複数商品によりニッチトップを狙う戦略を継続する意向であり、一過性となりがちな爆発的な業績拡大(ブーム)は想定しておらず、それぞれの市場で着実に息の長い需要を取り込むとともに、リスク分散を図ることで安定した業績の伸びを目指していく。
(3)効果的なマーケティング手法 同社の綿密なデータ分析によるマーケティング手法にも特徴がある。
マーケット、商品、広告、Webページなど各段階において複数種類の販売テストを行い、比較検討した上で確実な「勝ちパターン」を見つけ出し、本格的な販売を開始する。
特に、広告投資については、EC 事業者にとって売上高に直結する重要な施策であるが、媒体ごとの広告投資効果を顧客の生涯価値レベルまで測定した上で判断を行っている。
したがって、広告投資により一時的に会員数や売上高が増える見込みがあっても、その後の継続率の想定によっては投資を見送ることもあるようだ。
その背景には、徹底した利益重視の考え方があり、それが同社の収益率の高さにも反映されている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)