国際帝石 (T:1605):1205.5円(+35.5円)
大幅反発。
前日のNY原油相場は切り返しの動きとなり、WTIは前日比2.3%の上昇となった。
ロシアのプーチン大統領は、原油価格について60ドルなら満足できるとの見解を示し、「OPECとは連絡を取り合っており、必要に応じて共同の取り組みを続ける用意がある」と言及したと報じられている。
来週のOPEC総会において、協調減産が決定されるのではないかとの思惑なども高まりつつあるもよう。
鳥居薬 (T:4551):2578円(+274円)
大幅反発で上昇率トップ。
JT (T:2914)が日本国内での独占的開発・商業化権を保有する抗HIV薬6品について、ライセンス契約の終了で合意に至ったと発表している。
JTとライセンス契約を締結しているGilead社の販売政策の見直しが背景。
当該医薬品の売上は全体の35%を占め、来期業績への影響が警戒されるものの、契約終了の可能性が高まっていたこと、譲渡益406億円の計上が来期見込まれることから、悪材料出尽くしと受け止められているもよう。
エプソン (T:6724):1804円(-109円)
前日比変わらずを挟んで6日ぶり大幅反落。
SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も2200円から1600円に引き下げている。
インクジェットプリンターのインクの成長率予想や産業プロダクツの見通しを引き下げて業績予想を下方修正、今期営業利益は会社計画を下回る740億円、来期は2ケタ減益となる650億円を予想している。
次期中計に期待したが、計数への信頼度低下も課題になるとしている。
ラクーンHD (T:3031):690円(+49円)
大幅続伸。
前日に発表した上半期決算が好感されている。
営業利益は2.7億円で前年同期比27.6%増益、通期計画5.1億円、前期比17.2%増に対しても順調な進捗となっている。
EC事業の主力である「スーパーデリバリー」において、海外流通額が施策を強化しているアジア圏で順調に増加した結果大きく伸び、業績をけん引している。
また、小売業以外の国内事業者向けも拡大しているもよう。
日本通信 (T:9424):141円(+9円)
大幅反発。
スマホでフィンテックプラットフォーム事業を展開する子会社を設立したと発表している。
マイナンバーカードの基盤となっている電子証明書技術等をSIMに実装することで、スマホによるアクセスにおいて確実に本人性を担保できるプラットフォーム「FPoS」を開発したもよう。
本事業では、電子署名法に基づく認定認証業務として電子証明書を発行する計画。
商用サービス開始の20.3期以降、事業の大きな柱に成長すると見込んでいる。
キャリア (T:6198):1160円(+84円)
大幅に反発。
上限46万4600株(5億円)の自社株買いを実施すると発表している。
発行済株式総数に対する割合は5.4%。
1株につき1076円で30日朝に立会外取引(ToSTNeT-3)で買付を委託している。
また、シニアケア事業を手掛けるキューボグループ(東京都新宿区)を株式交換で完全子会社化する。
効力発生日は19年1月1日の予定。
株式交換比率は基準日の株価で決める。
20日時点で算出すると、キャリア1:キューボグループ269.46。
オーケストラ (T:6533):879円(+83円)
大幅に3日ぶり反発。
27万6000株の立会外分売を30日に実施すると発表している。
分売値段は776円。
9月14日付で東証に本則市場への市場変更を申請しており、形式要件である株主数の充足に加え、株式の分布状況の改善や流動性の向上を図ることが目的。
同社は14日に30日-12月4日に立会外分売を行うと明らかにしており、実施決定を受けて需給悪化懸念が後退すると見た向きが先回り買いを入れているようだ。
シンバイオ製薬 (T:4582):222円(+6円)
大幅に反発。
トレアキシン液剤(急速静注製剤)について、安全性の確認を主目的とした治験を開始したと発表している。
点滴投与時間を10分間に短縮し、60分間かかる従来の凍結乾燥製剤に比べ患者や医療従事者に付加価値を提供する。
既承認の全ての適応症に加え、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫も承認申請の対象になるという。
試験終了後に承認申請を行い、22年に発売する予定。