Takahiko Wada
[東京 8日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は8日の衆院財務金融委員会で、上場投資信託(ETF)の買い入れについて、市場の不安心理がある程度以上なくなる状態になれば「やめていく準備が整う」と述べた。前原誠司委員(国民)の質問に答えた。
植田総裁は「市場参加者の不安心理が拡大し、リスクプレミアムが過大になったときに買い入れを行ってきた」と説明した。日銀のETF買い入れ方針が現在の株価水準に「ある程度反映されている可能性がある」とも述べた。
日銀の保有ETFの簿価は3月末時点で37兆1160億円。植田総裁は8月末時点で24兆円程度の含み益があるとの試算を示した。
(和田崇彦)