[4日 ロイター] - 中国の規制当局が複数の米企業が関与する買収案件の審査を遅らせていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が4日、関係筋の情報として報じた。米政府による中国ハイテク業界を標的とした輸出規制に対抗する動きとみられる。
審査に遅れが生じる恐れがある案件にはインテルによるイスラエルのタワー・セミコンダクターに対する52億ドルの買収や、半導体メーカーのマックスリニアによる台湾の慧栄科技(シリコン・モーション・テクノロジー)に対する38億ドルの買収などが含まれる。
報道によると、中国の国家市場監督管理総局は関連各社に対し、他国で販売している製品を中国でも販売するよう要請した。
買収に関与する2社の中国での年間売上高が1億1700万ドルを超える場合、中国規制当局からの承認が必要になるという。