[東京 19日 ロイター] - ベトナムを訪問中の菅義偉首相は19日午前、フック首相と会談し、防衛装備品の技術移転協定を締結することで実質的に合意した。南シナ海の領有権問題を巡ってベトナムと中国が対立する中、日本は自衛隊の装備をベトナム軍に供与することが可能になる。
菅首相が会談後の会見で明らかにした。菅首相は「両国の安全保障分野の大きな一歩だ。さらなる進展を確信している」と語った。
両首脳は、企業の生産拠点を分散化するサプライチェーン(供給網)の多元化を進めることでも合意した。
菅首相の外国訪問は9月の就任後初めて。「ベトナムは自由で開かれたインド太平洋を実現する上で要。日本は今後ともこの地の平和と繁栄に貢献していく」と語った。