[チューリヒ 15日 ロイター] - スイスの銀行大手クレディ・スイスは15日、中期的に10-12%の有形株主資本利益率(RoTE)を目指す方針を改めて表明した。ただ、先に設定した今年の目標10%については言及を避けた。
同社はウェルスマネジメント部門の税引き前利益を2023年までに50-55億スイスフラン(56億4000万ー62億ドル)とする計画も発表。年間10%前後の増益となる。投資銀行部門の成長加速も目指す。
資産運用部門については、代替投資、私募投資、サステナブル投資を重視することで、2021年に事業が好転するとの見通しを示した。
トーマス・ゴットシュタイン最高経営責任者(CEO)は投資家向けの説明資料で「ウェルスマネジメントは、金融サービスで最も魅力的な部門の1つであると引き続き考えている。特にアジア太平洋がそうだ。また投資銀行部門とウェルスマネジメント部門の連携をさらに強化する方針だ」と表明した。
1-9月のRoTEは9.8%。
第4・四半期は9億ドル近い減損・訴訟引当金を計上する見通しで、通期の業績に影響が出るという。
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