皆さん、こんにちは。
フィスコリサーチレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。
先週の日経平均は週初に400円を超える下落となり、週半ばに400円を超える上昇をみせ、週末には400円を超える下落となるなど、依然として大幅な値動きで動いていますね。
米中貿易交渉の進展期待や懸念などの情報が出るたびに大きく動く印象となっています。
欧州市場では、ECBドラギ総裁が13日の定例理事会後の記者会見において、四半期ごとに発表するユーロ圏の経済見通しで経済の成長率予想を引き下げ、インフレ率予想を調整しました。
景気の先行指標とされるユーロ圏の12月のPMI(購買担当者景気指数、速報値)は51.3と、10月の52.7から低下。
『EU首脳会議での英メイ首相からの要請にもEU各国首脳からはEU離脱協定案の修正には応じない姿勢が改めて示された影響』も。
日銀短観では、景況感は横ばいでコンセンサスは上回ったものの、先行き悪化となったほか、中国、ユーロ圏の経済指標の低さから世界経済の世界的な景気減速懸念が株売りにつながりました。
薄商いの中を短期筋の先物主導によるインデックス売買に振らされやすい状況になりやすいため、より外部環境の影響度が強まることになりそうです。
さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。
レポートでは、まず今週の注目ポイントについて、『確実視される利上げ以上に来年の金融政策の行方が注目されるFOMC、英EU離脱協定案を巡る動向、そしてクリスマス休暇を前にしたポジション調整や米国企業の海外事業所からの収益の米国回帰(レポトリエーション)の動きなどが今週の相場動向を左右する大きな要因となりそうです』と解説しています。
FOMCについては、『直近の調査によるとFOMCに関して今週2.25%~2.50%へ引き上げられる確率は73%程度と確実視されています。
注目はドットチャート(FOMCメンバー各々の政策金利見通し)や経済・インフレ見通しについて前回9月からどのように変化しているのか、リスクセンチメントが上向きか、下向きか注目されるポイントとなります』とのことで、『FOMCでFRBが来年の利上げ回数を9月時点での年3回を少なくとも年2回に減らすとの市場の見方に沿ったものになるかFRBの判断が注目されます』と分析しています。
また、2年債と5年債など一部の期間で長短金利差の逆転し、イールドカーブか逆イールドとなったことでより注目されている債券市場について、『声明文から「さらなる漸進的な利上げ」との文言が削除されると見られており、債券市場の反応が注目されます』と示唆しています。
加えて、『逆イールドの状態がFOMCを契機に解消に向かうのか、為替市場に影響を及ぼすだけに注目されます』と伝えており、『仮に米10年債利回りが3.0%台を回復するほか、逆イールドの解消が進むことになればドル/円の114円台回復もあるかもしれません』と予想しています。
欧州市場については、『先週13日のEU首脳会議初日に英メイ首相は、北アイルランドの国境問題を巡り、明確な国境線を回避する策が明確になるまで英国はEUの関税同盟に留まるとの英国が不満を表明していた点について、「一時的な措置」との確約、もしくは「政治宣言」として盛り込む修正などがなければ受け入れることは出来ないとしてEU側に理解を求めましたが、英国を除く27ヵ国は「発動された場合でも、適用は一時的である」とする声明を採択』と伝えています。
一方で『EU首脳会議の声明でEU離脱協定案の再交渉する用意はないとの点についても確認されました』と分析。
『今週も引き続き、こうした英EU離脱協定案を巡る動向が相場の波乱要因となり得るだけに注意する必要がありそうです』と考察しています。
そして、為替市場については『今週はクリスマス休暇前の最終週となるだけに、ポジション調整のほか、米企業による海外事業所から米国への利益送金(レパトリ)の動きも想定されるだけにドルの下支え要因となるかもしれません』との見解を述べています。
20日には日銀政策決定会合が予定されているものの、『殆ど材料視されていないだけに、黒田日銀総裁が想定外の発言を行わない限り、無風と見ていいのではないでしょうか』と示唆しています。
相場格言では「戌笑う」という2018年の相場も残りあとわずか。
今のところ買いポジションを持っている方は焦れったい相場が続きますが、最後で上昇し「笑う」となれるのかしったりウォッチしてまいりましょう。
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子
フィスコリサーチレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。
先週の日経平均は週初に400円を超える下落となり、週半ばに400円を超える上昇をみせ、週末には400円を超える下落となるなど、依然として大幅な値動きで動いていますね。
米中貿易交渉の進展期待や懸念などの情報が出るたびに大きく動く印象となっています。
欧州市場では、ECBドラギ総裁が13日の定例理事会後の記者会見において、四半期ごとに発表するユーロ圏の経済見通しで経済の成長率予想を引き下げ、インフレ率予想を調整しました。
景気の先行指標とされるユーロ圏の12月のPMI(購買担当者景気指数、速報値)は51.3と、10月の52.7から低下。
『EU首脳会議での英メイ首相からの要請にもEU各国首脳からはEU離脱協定案の修正には応じない姿勢が改めて示された影響』も。
日銀短観では、景況感は横ばいでコンセンサスは上回ったものの、先行き悪化となったほか、中国、ユーロ圏の経済指標の低さから世界経済の世界的な景気減速懸念が株売りにつながりました。
薄商いの中を短期筋の先物主導によるインデックス売買に振らされやすい状況になりやすいため、より外部環境の影響度が強まることになりそうです。
さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。
レポートでは、まず今週の注目ポイントについて、『確実視される利上げ以上に来年の金融政策の行方が注目されるFOMC、英EU離脱協定案を巡る動向、そしてクリスマス休暇を前にしたポジション調整や米国企業の海外事業所からの収益の米国回帰(レポトリエーション)の動きなどが今週の相場動向を左右する大きな要因となりそうです』と解説しています。
FOMCについては、『直近の調査によるとFOMCに関して今週2.25%~2.50%へ引き上げられる確率は73%程度と確実視されています。
注目はドットチャート(FOMCメンバー各々の政策金利見通し)や経済・インフレ見通しについて前回9月からどのように変化しているのか、リスクセンチメントが上向きか、下向きか注目されるポイントとなります』とのことで、『FOMCでFRBが来年の利上げ回数を9月時点での年3回を少なくとも年2回に減らすとの市場の見方に沿ったものになるかFRBの判断が注目されます』と分析しています。
また、2年債と5年債など一部の期間で長短金利差の逆転し、イールドカーブか逆イールドとなったことでより注目されている債券市場について、『声明文から「さらなる漸進的な利上げ」との文言が削除されると見られており、債券市場の反応が注目されます』と示唆しています。
加えて、『逆イールドの状態がFOMCを契機に解消に向かうのか、為替市場に影響を及ぼすだけに注目されます』と伝えており、『仮に米10年債利回りが3.0%台を回復するほか、逆イールドの解消が進むことになればドル/円の114円台回復もあるかもしれません』と予想しています。
欧州市場については、『先週13日のEU首脳会議初日に英メイ首相は、北アイルランドの国境問題を巡り、明確な国境線を回避する策が明確になるまで英国はEUの関税同盟に留まるとの英国が不満を表明していた点について、「一時的な措置」との確約、もしくは「政治宣言」として盛り込む修正などがなければ受け入れることは出来ないとしてEU側に理解を求めましたが、英国を除く27ヵ国は「発動された場合でも、適用は一時的である」とする声明を採択』と伝えています。
一方で『EU首脳会議の声明でEU離脱協定案の再交渉する用意はないとの点についても確認されました』と分析。
『今週も引き続き、こうした英EU離脱協定案を巡る動向が相場の波乱要因となり得るだけに注意する必要がありそうです』と考察しています。
そして、為替市場については『今週はクリスマス休暇前の最終週となるだけに、ポジション調整のほか、米企業による海外事業所から米国への利益送金(レパトリ)の動きも想定されるだけにドルの下支え要因となるかもしれません』との見解を述べています。
20日には日銀政策決定会合が予定されているものの、『殆ど材料視されていないだけに、黒田日銀総裁が想定外の発言を行わない限り、無風と見ていいのではないでしょうか』と示唆しています。
相場格言では「戌笑う」という2018年の相場も残りあとわずか。
今のところ買いポジションを持っている方は焦れったい相場が続きますが、最後で上昇し「笑う」となれるのかしったりウォッチしてまいりましょう。
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子