[ベルリン 9日 ロイター] - メルケル独首相は9日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に伴う通商交渉について、まだ合意のチャンスはあると強調した。一方、あすのEU首脳会議での急展開は約束できないとも付け加えた。
メルケル氏はドイツの議会下院で、英国とEUは依然として、公平な競争条件に関する問題を解決する必要があると指摘した。
メルケル氏はEUの執行機関である欧州委員会が交渉を進めることに全幅の信頼を置いているとし「まだ合意のチャンスはある。われわれは取り組みを続けている」と語った。その一方でEU各国は合意できない場合にも備えているとも述べた。
「一つはっきりしているのは、域内市場の完全性を維持しなければならないということだ」と指摘。「われわれは現在だけでなく未来のために公平な競争の場を確保する必要がある。さもなければEUの企業にとって不公平な競争条件が生じる」と主張した。
*メルケル首相の発言を追加しました。