[ワシントン 17日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が17日発表した速報値によると、今年第1・四半期の同国の交通事故死者数が前期比で約7%増加し、第1・四半期としては2002年以来最多の9560人となった。前年同期比では21%増だった。
NHTSAによると、米国の交通事故死者は新型コロナウイルスの流行開始以来増加しており、昨年は10.5%増の4万2915人と05年以来最多となった。バイデン政権は、この状況を「危機」と位置づけている。
交通事故死は、感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)が終了し、危険な運転が増加したことで押し上げられた。
NHTSAのスティーブ・クリフ局長は「数字全体が依然誤った方向に動いている。全ての州が交通安全策を強化する時期だ」との声明を発表した。