[ベルリン 7日 ロイター] - GSMAインテリジェンスの調査によると、第5世代(5G)モバイル通信規格は中国、米国、日本、韓国で普及が進み、2025年までには4カ国のユーザーが世界全体の半分以上を占める見通し。
欧州は5G網の敷設が遅れており、一般消費者への普及が遅れる見通しだが、「スマート工場」などビジネス分野では5Gの利用拡大が見込まれている。
韓国では、モバイル通信の66%が2025年までに5Gとなる見通し。米国は50%、日本は49%と予想されている。
ユーザー数では中国の5G利用者が6億人と、世界首位になる見通し。
世界全体では15億7000万人が2025年までに5Gを利用するとみられる。これはモバイル通信の利用者全体の18%に相当する。
インターネット・オブ・シングス(IoT)市場の規模は2025年には1兆ドルに達する見通し。これは昨年のモバイル業界全体の収入にほぼ匹敵するという。
ただ接続料金は全体の5%にすぎず、通信会社はコンサルティング会社やアマゾン (O:AMZN)、マイクロソフト (O:MSFT)など米ハイテク大手との競合を迫られるとみられる。
途上国では4Gの普及が進む見通し。2025年の世界全体のモバイル通信の59%は4Gになるとみられている。