[ロンドン 23日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)は23日、スリルを求める若者が、大きな損失を被った場合に吸収できないにもかかわらず、オンラインアプリを利用して、リスクの高い暗号資産や外国為替に投資しているとの調査結果を発表した。
FCAによると、新たに若くて多様性のある消費者グループが高リスク投資を行うようになっており、傾向的には40歳未満の黒人やアジア系などマイノリティー(少数派)の女性が多く、投資のヒントやニュースを得るため、ソーシャルメディアを利用しているという。
FCAは「調査では、多くの投資家にとって、投資のスリルを楽しむといった感情や気持ち、投資先企業に対する当事者意識から得られるステータスなどの社会的要因が、投資を決定する上での重要な理由であること分かった」としている。
また、より有益な資金運用や老後資金を増やすといった従来のより機能的な理由よりも、挑戦、競争、目新しさが投資する上で重要視されているという。
FCAの消費者・競争部門担当エグゼクティブディレクター、シェルドン・ミルズ氏は「一部の投資家がオンライン広告や高圧的な販売戦術によって誘惑され、自分に適しているとは到底思えない高リスク商品を購入していることを懸念している」と述べた。