[16日 ロイター] - ロシア通信規制当局が国内でインスタグラムへのアクセスを遮断したことで、同国のハイテク起業家らがロシア独自の写真共有アプリ「ロスグラム」を立ち上げようとしている。ロスグラムの16日のウェブサイトによると、サービス開始は28日。クラウドファンディングや有料コンテンツといった追加機能も提供するとしている。
新サービスの広報責任者アレクサンデル・ゾボフ氏はロシア最大級の交流サイト(SNS)、フコンタクテに投稿し、「私のパートナーのキリル・フィリノフ氏とわれわれの開発者グループは既に今回の事態の変化に対する準備を終えた」とし、「われわれの仲間に愛された人気のソーシャルメディア」のロシア独自版に自分たちで取り組む意欲を強調した。
同氏がフコンタクテに掲載した写真を見る限り、ロスグラムの画面の配色やレイアウトはインスタグラムと非常によく似ている。
ロシア当局がインスタグラムを遮断したのは14日。運営会社の米メタ・プラットフォームズが前週にウクライナのユーザーに対し、ロシアの侵攻でヘイトスピーチの同社方針を変更し、ロシア人への暴力を呼び掛けるような投稿を容認する方針を打ち出していた。
ロシアでは昨年11月、ガス大手ガスプロム系のメディアが中国系動画アプリ「TikTok(ティックトック)」のライバル版を始めている。