[13日 ロイター] - 米アラバマ州とユタ州は12日、州政府の機器やコンピューターネットワークで中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の利用を禁止した。
国家安全保障上の懸念を理由に挙げている。
米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は先月、中国政府がTikTokを利用して米国のユーザー情報や推奨アルゴリズムを管理する可能性があると警告していた。
アラバマ州のアイビー知事は「不安なことに、TikTokは大量のデータを収集しており、その多くは動画共有というアプリで想定されている目的とは確たる関係が全くない」と表明。
TikTokの広報担当は「これほど多くの州が、根拠のない政治的な虚偽情報を基に相次いで政策を施行することに失望している」と表明した。
米連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員は12日、少なくとも9州が「深刻な安全保障上の脅威に基づいて」TikTokに対する措置を導入しているとツイッターに投稿。
テキサス、メリーランド、サウスダコタ州などが州政府の機器でTikTokを利用することを禁止している。