[19日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は18日、自身がツイッター社のトップを辞任すべきかを問う投票をツイッター上で開始した。同氏は「投票結果に従う」としている。
投票は19日1120GMT(日本時間午後8時20分)前後に締め切るとした。辞任すべきとの結果が出た場合にいつ退任するかには触れなかった。
0557GMT(同午後2時57分)の時点で、約1200万人のユーザーが投票に参加し、56.3%が退任に賛成している。
マスク氏はユーザーの投稿に対し、自身が最高経営責任者(CEO)を辞任した場合の「後継者はいない」と返信した。
ツイッターは18日、他の交流サイト(SNS)の宣伝のためだけに設けられたアカウントを削除する方針を明らかにした。ツイッター以外のSNSへのリンクやユーザーネームの投稿も禁止する。
マスク氏は投票開始前に謝罪し、「今後はポリシーの大幅変更については投票を行う」と表明。その数時間後、ツイッターは他のSNSプラットフォームを宣伝するアカウントを禁じるポリシーを設けるべきかどうかをユーザーに問う投票を開始した。
宣伝禁止の対象にはメタ・プラットフォームズのフェイスブックとインスタグラム、ドイツ発のマストドン、トランプ前米大統領が立ち上げたトゥルース・ソーシャルが含まれている。
一方、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は禁止対象リストに含まれていない。
複数のプラットフォームに同じ内容を投稿する「クロス投稿」は許可するという。
ツイッターは先週、同社の製品開発などについて助言する有志団体「信頼・安全協議会」を解散。マスク氏による買収以来、幹部の解雇や人員の大幅削減もあり、最近では米記者らのアカウントが一時凍結されるなど、混乱が続いている。