[東京 15日 ロイター] - 北海道の鈴木直道知事が16日、日本の官民が連携して立ち上げた半導体新会社のラピダス(東京都千代田区)を訪問し、工場誘致を提案することがわかった。ラピダスの広報担当者が15日、明らかにした。
ラピダスは2020年代後半にも半導体の量産を開始する予定で、3月にも試作ラインの建設予定地を決めるとしていた。同社の東哲郎会長は今月2日、ロイターとのインタビューで2027─28年までに7兆円程度の投資が必要と語っていた。
テレビ東京は15日、ラピダスが北海道に1棟目となる生産工場の建設を検討していることがわかったと報じた。
ラピダスの広報担当者は「何も決定していない」とコメントした。
テレビ東京は、北海道千歳市には電子部品メーカーなど260を超える企業が立地する千歳市工業団地があり、部品の供給面や水や電力といった産業インフラが整っていることなどから有力視されているとし、早ければ今月末にも新工場の建設地を正式決定する見通しと伝えている。