[東京 3日 ロイター] - 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日、発射直前で中止した日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機について、6日に改めて打ち上げると発表した。気象条件も踏まえて最終的な可否を判断する。
初号機は先月17日、主エンジンは着火したものの、補助の固体ロケットブースターを着火させる信号が送信されなかった。
岡田匡史・プロジェクトマネジャーによると、機体と地上設備を電気的に切り離す際、通信と電源を同時に遮断したことでノイズが発生し、誤作動が起きたものとみられることから、時間差をつけて遮断する手順に変更する。検証試験で有効性を確認したという。
前日5日に最終検証して午後10時に判断する。岡田氏は「今はこれで臨めるという気持ちだがぎりぎりまで粘りたい」と述べた。