[ロンドン 8日 ロイター] - 中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の運営会社は、欧州の顧客データを安全に管理するための対策を発表した。同社のデータの扱いについて欧米で情報流出懸念が広がり、規制圧力が高まっている。
TikTokは8日の記者説明会で「プロジェクト・クローバー」と名付けた対策を発表。今年中に欧州の利用者データの域内での管理を開始し、2024年まで移行を続けると表明。
この一環でアイルランドに2カ所目のデータセンターを開設し、ノルウェーにも増設する。
TikTokの政府関係・公共政策担当バイスプレジデント、
テオ・ベルトラム氏は、同社が「コンプライアンス重視」であることを強調し、各国政府や規制当局、専門家から効果的なデータ保護について助言を受けるために門戸を開いていると語った。
同社は、欧州の顧客データの域外への転送を減らし、従業員のデータへのアクセスを制限する方針も示した。
TikTokは米国でも「プロジェクト・テキサス」と名付けたデータ保護対策を講じている。