[ラザフォード(米カリフォルニア州) 27日 ロイター] - 米国家安全保障局(NSA)のサイバーセキュリティー責任者、ロブ・ジョイス氏は27日、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」について、米国に対する差し迫った「戦術的」脅威というよりも、「戦略的な問題」だとの認識を示した。
政策会議で、中国政府がTikTokを通じて利用者に影響を及ぼす可能性があるというNSAの見解を改めて表明した。
ジョイス氏は、当局がTikTokへの影響力を利用して、中国の印象を悪くするような情報を抑制する可能性があると述べた。
今月上旬にはNSAのナカソネ局長や連邦捜査局(FBI)のレイ長官が議会公聴会で、TikTokが広範な影響力を及ぼす活動を可能にし得るとの見解を示していた。
TikTokの周受資・最高経営責任者(CEO)は先週、米下院委員会で開かれた公聴会で証言し、中国政府とのつながりやアプリの若年層への悪影響について議員らの厳しい追及を受けた。