[ワシントン 10日 ロイター] - 米起業家イーロン・マスク氏は10日、自身が率いる宇宙開発企業・スペースXが手掛ける「スターシップ」について、試験的な打ち上げは4月後半にずれ込むとの見方を示した。当初は今週にも実施されるとしていた。
スターシップは月や火星などへの飛行を目指す完全に再利用可能なロケットで、機体下部の「スーパーヘビー」と呼ばれるロケットの上に人を乗せたりする「スターシップ」を搭載。完全に組み立てられた「フルスタック」の状態での全長は120メートルで、米テキサス州南部のボカチカにあるスペースXの施設「スターベース」から打ち上げられる予定。
マスク氏は「スターシップの打ち上げは4月第3週の終わり近くになる」とツイッターに投稿。前日、打ち上げの準備が整い、当局の承認を待っていると明らかにしていた。
米連邦航空局(FAA)は4日に公表した計画で打ち上げ予定日を10日、11日と12日を予備日としていたが、10日公表の計画の改訂版では打ち上げ予定日は17日になっている。
スペースXはスターシップの最初の軌道投入試験を巡り、FAAから打ち上げ許可を得るほか、連邦政府の環境適合性審査を通過する必要がある。