[パリ 12日 ロイター] - 台湾の電池メーカー、輝能科技(プロロジウム・テクノロジー)の幹部らは、台湾以外での事業展開を目的にフランスでの新たな大型設備投資を目指す意向を表明した。
プロロジウムは候補国を13カ国から3カ国に絞った後、仏北部ダンケルクにギガファクトリーを新設することを決定したと明らかにした。
2030年までに52億ユーロ(57億ドル)を投じる。同社にとって初の海外拠点かつ最大規模となる。
26年に操業を開始する予定。仏北部では4番目のギガファクトリーとなる。
米中政府間の緊張が高まる中で台湾が焦点になっていることを背景に、同社は長期的に運営が維持できる海外拠点を設けることを狙っている。
創業者で最高経営責任者(CEO)のビンセント・ヤン氏は記者団に対し、「政治的な問題を理由に当社の取締役会は台湾での生産能力をあまり大幅に拡大したくない。わが社はもはや台湾企業ではない」と強調した。
プロロジウムはこのプロジェクトで3000人の雇用と、関連分野でその4倍の雇用を見込んでいる。
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