Raphael Satter
[30日 ロイター] - 英当局は、企業などが人工知能(AI)を活用したチャットボット(自動応答システム)を事業に取り入れることへのリスクを指摘している。
英国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は30日発表の報告書で、利用者との自然なやりとりを実現する「大規模言語モデル」と呼ぶ生成AIの基盤技術について、専門家は潜在的なセキュリティー面でリスクをまだ十分把握していないと指摘した。
チャットボットはインターネットの検索だけでなく、カスタマーサービスの電話対応などでの利用も見込まれているが、NCSCはビジネスプロセスに組み込まれた場合のリスクに言及。銀行が導入した場合のハッカーによる不正取引の可能性を例として挙げた。