[ワシントン 8日 ロイター] - 米起業家のイーロン・マスク氏が昨年、同氏が率いる宇宙開発企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」をクリミアの港湾都市セバストポリで使用したいとするウクライナ側の要請を拒否していたことが分かった。
CNNが来週発売される同氏の伝記の抜粋を報じた後、マスク氏自身がX(旧ツイッター)に投稿した。
伝記によると、マスク氏は昨年、クリミアの沿岸付近でスターリンク・ネットワークの停止を命じていた。ウクライナ側からセバストポリまでスターリンクを稼働させるよう緊急要請があったが、これには停泊中のロシア艦隊を攻撃するという明らかな意図があったとみられ、重大な戦争行為と紛争の激化に明確に加担することになるため拒否せざるを得なかったとした。
要請があった日付は明らかにしなかった。