[ベイルート/エルサレム 21日 ロイター] - イスラエル軍は21日、レバノンの親イラン組織ヒズボラの拠点を空爆したと明らかにした。国境をはさんで交戦し、イスラエル軍兵士が飛来した対戦車ミサイルなどで負傷したほか、ヒズボラの戦闘員6人が死亡した。
イスラエル軍によると、国境沿いの少なくとも4つの地域でヒズボラと交戦した。ヒズボラはイスラエル軍の拠点を攻撃したことを認めている。
緊張が高まる中、国境周辺の双方の住民は避難を余儀なくされている。イスラエル軍は今月7日以降に兵士7人が死亡、ヒズボラは21日の6人を含め19人の戦闘員が死亡したとしている。一般市民やロイターの映像記者を含む報道関係者にも死者が出ている。
こうした中、ブリンケン米国務長官は20日、レバノンのミカティ暫定首相と電話会談し、同国南部国境の緊張を巡る懸念が強まっていると指摘した。米国務省が21日に発表した。イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争に巻き込まれればレバノン国民が影響を受けるとし、国民の利益を尊重することが重要だと強調した。