Supantha Mukherjee Foo Yun Chee
[ストックホルム/ブリュッセル 15日 ロイター] - 米メタは15日、欧州連合(EU)の新たなIT(情報技術)規制を巡り、対話アプリ「メッセンジャー」や消費者が商品を売買できる「マーケットプレイス」が規制の厳しい「ゲートキーパー(門番)」に指定されたことに異議を申し立てた。
EUは9月、「デジタル市場法(DMA)」の下、IT大手6社が提供する計22の中核事業を厳しい規制対象となるゲートキーパーに指定した。指定に異議を申し立てたのはメタが初めて。
メタはメッセンジャーとマーケットプレイスのほか、交流サイトの「フェイスブック」、画像共有アプリ「インスタグラム」、対話アプリ「ワッツアップ」が指定を受けた。
同社の広報はメッセンジャーとマーケットプレイスの指定に関し「法律の特定の点について明確化を求める」と述べた。一方「DMA順守に対する強い決意は変わらない」とも強調した。
フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップについては異議を申し立てないという。
同社はマーケットプレイスについて、消費者間サービスのためオンライン仲介サービスの定義に該当しないと主張。メッセンジャーは単にフェイスブックのチャット機能だとしている。