Andreas Rinke
[ベルリン 18日 ロイター] - フランス、ドイツ、イタリアが人工知能(AI)をどのように規制すべきかを巡り合意に達したことが、ロイターが確認した共同文書で分かった。欧州連合(EU)レベルでの交渉に弾みがつきそうだ。
文書によると、3カ国はAIの基盤モデルについて「行動規範を通じた自主規制」を支持。「AI法はAIの応用を規制するもので、技術自体を規制するのではない」と強調した。
欧州委員会、欧州議会、EU理事会は、AI規制を巡りEUがどのような立場を取るべきか議論している。
文書によると、基盤モデルの開発者は機械学習モデルに関する情報提供に用いられる「モデルカード」を定義することが求められる。
「AIガバナンス機関が指針策定を支援し、モデルカードの適用を点検できる」とした。
また、当初は制裁を適用しないが、一定期間経過後に行動規範への違反があった場合、制裁制度を設けることができるとしている。