Raphael Satter Diane Bartz
[ワシントン 27日 ロイター] - 米国や英国を含む18カ国は26日、人工知能(AI)の不正利用から利用者や一般市民を守るため、企業に「設計段階から安全な」AIを開発、活用するよう促すガイドラインで合意した。
20ページの合意文書に拘束力はなく、AIシステムが悪用されないよう監視し、データの改ざんを防ぎ、ソフトウエア供給者を厳選するよう推奨する内容となっている。
米サイバーセキュリティー・インフラストラクチャー・セキュリティー庁(CISA)のジェン・イースタリー長官は、AIシステムが安全第一でなければならないという考えに多くの国が同調したことは重要と指摘。
「設計段階でセキュリティー確保が最も重要という見解の一致」を反映したガイドラインだと語った。
ハッカーによるAIシステム乗っ取りを阻止するためのガイドラインが盛り込まれており、適切なセキュリティー試験を実施した上でAIモデルを公開することなども含まれた。
一方で、AIの適切な利用や、AIの学習データをどのように集めるかといった問題には対処していない。