[オタワ 29日 ロイター] - カナダ政府と米アルファベット傘下のグーグルは、ニュースの対価を報道機関に支払うようIT(情報技術)企業に義務付けた新法を巡り、年間1億カナダドル(7360万ドル)を報道機関に支払うことで合意したと、カナダ当局者が29日明らかにした。
6月に成立したオンラインニュース法は、大手インターネット企業が自社サービスで記事を表示する対価を報道機関に支払うよう定めている。
グーグルは同法成立を受け、カナダ国内でニュースへのアクセスをブロックする方針を示していたが、今回の合意により検索結果にニュース記事が表示され続けることになる。
一方、メタは傘下のフェイスブックとインスタグラムでニュース共有をすでに停止している。セントオンジ遺産相は、今回のグーグルとの合意で新法が機能することが示されたとし、フェイスブックに対応を説明するよう求めた。
これに対し、メタの広報担当は決定に変わりはないとの見解を示した。
またカナダ政府とグーグルは今週、規制の枠組みについて合意したという。