[東京 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米国の積極的な利上げにより世界経済が減速し燃料需要が低下するとの懸念が高まり、前週末まで3営業日続いた上昇がストップした。
0054GMT(日本時間午前9時54分)時点で、北海ブレント先物10月限は1.17ドル(1.2%)安の1バレル=95.55ドル。
22日に期日を迎える米WTI原油先物9月限は1.12ドル(1.2%)安の1バレル=89.65ドル。より活発に取引されている10月限は1.15ドル(1.3%)安の89.29ドル。
北海ブレントとWTIはともに19日まで3営業日続伸していたが、ドル高や需要を巡る懸念が重しとなり週間では約1.5%下落した。
日産証券調査部の菊川弘之氏は、米連邦準備理事会(FRB)の大幅な利上げが景気減速や燃料需要減退につながる可能性が懸念されていると指摘。中国一部地域での電力制限も、経済活動に影響する可能性があり懸念材料だと述べた。
国営メディアなどによると、中国・四川省は17日、住宅、オフィス、ショッピングモールを対象とする電力制限を開始した。猛暑と干ばつで深刻な電力不足に陥っていることが背景。
FRBの利上げを巡っては、カンザスシティー地区連銀がワイオミング州ジャクソンホールで25─27日に開催する毎年恒例の経済シンポジウムでパウエル議長が26日行う講演が注目される。