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コパート(Copart)は2026年度第4四半期の決算を発表し、売上高11億5,000万ドルに対し、1株当たり利益は0.35ドルとなった。アナリスト予想は1株当たり0.39ドル、売上高11億4,000万ドルであった。利益は予想を下回ったものの、売上高は予想をわずかに上回り、株価は時間外取引で8.59%上昇し33.39ドルとなった。通常取引では4%安の30.75ドルで引けていた。
主なポイント
- コパートの第4四半期売上高は前年同期比2.4%増の12億ドルとなり、1台当たり売上高の上昇と購入車両販売の成長が寄与した。
- コパートに帰属する純利益は17.4%減の3億2,740万ドルとなり、粗利益の低下と営業コストの増加が影響した。
- 同社は長距離配送、Title Express(タイトル・エクスプレス)、専用ホールセール施設など、新製品・サービス・技術への投資を進めていると述べた。
- コパートはACV Auctionsの全額現金による買収計画を発表し、中古車市場における事業領域の拡大を図るとした。
- 海外事業は引き続き米国事業を上回るペースで成長し、同四半期の売上高は11.7%増となった。
業績概要
コパートの2026年度第4四半期は、成長を維持しながらも収益性に圧力がかかる状況を示した。売上高は12億ドルに増加した一方、粗利益は5.5%減の4億8,100万ドル、営業利益は10.6%減の3億6,890万ドルとなった。粗利益率は41.8%であった。
同社のコア事業である廃車・車両オークション事業は、価格の堅調さに支えられた。1台当たり売上高は同四半期に5.4%上昇し、世界平均販売価格は前年同期比3.5%増となった。ただし、販売台数は低調であった。世界の販売台数は同四半期に2.9%減少し、通期では大規模災害関連台数を除いて5.5%減となった。
コパートは、米国の保険関連取扱台数の減少について、クレーム発生頻度の低下を含む業界全体の動向を反映したものだと説明した。一方、海外事業は引き続き勢いを示し、米国の非保険関連取扱台数も同四半期に小幅な成長へ回帰した。
財務ハイライト
- 売上高:11億5,000万ドル、第4四半期の前年同期比2.4%増。
- コパートに帰属する純利益:3億2,740万ドル、前年同期比17.4%減。
- 希薄化後1株当たり利益(EPS):0.35ドル、前年同期比14.6%減。
- 粗利益:4億8,100万ドル、前年同期比5.5%減。
- 粗利益率:第4四半期は41.8%。
- 営業利益:3億6,890万ドル、前年同期比10.6%減。
- 世界販売台数:第4四半期は2.9%減、通期は5.5%減。
- 海外売上高:2億2,210万ドル、前年同期比11.7%増。
- 流動性:7月31日時点で57億ドル、うち現金同等物および満期保有目的証券が45億ドル。
- 有利子負債なし、リボルビング・クレジット・ファシリティで12億5,000万ドルが利用可能。
実績と予想の比較
コパートの1株当たり利益は0.35ドルとなり、ウォール街の予想である0.39ドルを下回った。差額の0.04ドルは約10.3%の未達を意味する。一方、売上高は予想の11億4,000万ドルに対し11億5,000万ドルと、約0.9%上回った。
したがって、今四半期の結果は強弱まちまちであった。売上高の上振れは需要が底堅く推移したことを示唆しているが、EPSの未達は利益率の圧迫とコスト増加を示している。投資家は通常、両指標に注目するが、今回は堅調な売上結果が決算発表後により重視され、時間外取引での株価上昇につながったとみられる。
市場の反応
コパートの株価は通常取引で4%下落し30.75ドルで引けたが、決算発表後に急反転した。時間外取引では8.59%上昇し33.39ドルとなり、終値比2.64ドル高となった。これにより、株価は前日終値32.03ドルを約4.2%上回る水準となった。
株価は52週高値の49.05ドルを大きく下回っているものの、安値の26.81ドルは上回っている。決算後の反発は、利益が予想を下回ったにもかかわらず、投資家が同社の売上成長、流動性の高さ、長期的な拡大計画を好感したことを示唆している。
見通しとガイダンス
コパートは決算説明資料において従来型の近期業績見通しを示さなかったが、経営陣は複数の成長優先事項を強調した。同社は、海外保険事業の拡大、国内ホールカー(非廃車車両)事業の成長、技術・サービスへの継続的な投資という3つの戦略的柱に注力していると述べた。
経営陣はまた、今後4四半期にわたる製品ローンチの計画も強調した。これにはAIツール、バイヤーマッチング、自動化、新サービスの提供に関するさらなる取り組みが含まれる。コパートは、これらの投資が長期的なコスト削減に寄与するとともに、プラットフォーム上の車両需要の向上にもつながると期待していると述べた。
見通しのもう一つの重要な柱は、ACV Auctionsの買収計画である。コパートは、この取引が2026年暦年末までに完了する見込みであり、現在の会計年度においては損益均衡となり、2028年度には利益増加(アクリーティブ)に転じると述べた。また、取引完了後も20億ドル超の現金を保持する見込みだとした。
経営陣のコメント
最高経営責任者(CEO)のジェイ・アデア氏は、コパートは四半期単位ではなく「数十年単位」で考えると述べ、設備投資と製品開発に対する同社の長期的なアプローチを強調した。また、流動性が同社の主要な競争優位性であり、強力なバイヤー需要が価格決定力を支えていると主張した。
アデア氏はAIを「非常に重要な差別化要因」と表現し、コパートは自動化を活用してコストを削減するとともに、車両需要をさらに創出すると述べた。また、車両がますます「車輪のついたコンピューター」になりつつあるという見方を示し、この傾向が長期的に全損事故の発生頻度を高める可能性があると指摘した。
ACV買収については、両社は「高い補完性」を持ち、合わせて「より完全な自動車マーケットプレイス」を形成すると述べた。また、この組み合わせにより、ディーラーが取り扱うほぼすべての中古車の評価、管理、処分を支援できるようになると語った。
リスクと課題
- 利益率の圧迫:同四半期は粗利益と営業利益が減少しており、コスト増加が依然として収益性に重くのしかかっていることを示している。
- 1台当たり営業コストの上昇:経営陣は、1台当たりの営業費用(OpEx)が前年同期比12.7%増加したと述べ、削減に取り組む方針を示した。
- 米国保険関連取扱台数の低下:コア事業セグメントでは取扱台数が減少しており、その一因はクレーム発生頻度に関する業界全体の動向にある。
- 買収実行リスク:ACV取引は依然として規制当局の審査が必要であり、業務を混乱させることなく統合を進める必要がある。
- 競合他社による価格競争の圧力:経営陣は、一部の競合他社が取扱台数を増やすために価格を活用していると述べており、業界競争が激化した場合には収益性に影響が及ぶ可能性がある。
質疑応答
アナリストはACV買収、コスト動向、成長見通しに強い関心を示した。質問は、ACVがコパートの企業文化にどう適合するか、成長加速のためにどこに投資するか、そして今後の利益率と資本配分に取引がどう影響するかに集中した。
経営陣は、ACVはコパートのスタートアップ的な企業文化を共有しており、独立したブランドおよび事業部門として存続すると述べた。また、取引完了後も20億ドル超の現金を保持する見込みであるため、今後の追加買収を妨げるものではないとした。
アナリストはまた、1台当たりの営業コスト上昇についても経営陣に詳細を求めた。コパートは、コスト増加の大部分は長距離配送を含む新製品・サービスに起因するものであり、取扱台数の増加と効率化の進展に伴い、1台当たりコストは低下していく見込みだと説明した。
もう一つの議題は、保険分野における価格競争であった。アデア氏は、コパートはバイヤーの流動性がすでに十分に高いため、価格を引き下げて競争する必要はないと述べた。また、ACV買収により、同社の収益性と価格決定力はさらに強化されると語った。
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