アクセンチュア(ACN)は2024年度第4四半期の業績が予想を上回ったと発表しました。1株当たり利益(EPS)は3.59ドルで、予想の3.42ドルを上回りました。売上高も177億ドルと、予想の171.7億ドルを上回りました。この発表を受け、アクセンチュアの株価は時間外取引で5.58%上昇し、367ドルとなりました。
主なポイント
- 第4四半期のEPSは3.59ドルで、予想を0.17ドル上回った
- 売上高は177億ドルで、予想を5.3億ドル上回った
- 株価は時間外取引で5.58%上昇
- GenAIの受注と売上が好調
- 営業利益率とフリーキャッシュフローが引き続き拡大
業績の詳細
アクセンチュアは2024年度第4四半期に現地通貨ベースで5%の増収を達成しました。四半期の売上高は164億ドル、通期では650億ドルで2%の増収となりました。調整後営業利益率は10ベーシスポイント拡大し、コスト管理の効率化を反映しています。GenAIとデジタルトランスフォーメーションへの戦略的注力が引き続き成長を牽引しています。
財務ハイライト
- 売上高:177億ドル(予想:171.7億ドル)
- 1株当たり利益:3.59ドル(予想:3.42ドル)
- フリーキャッシュフロー:第4四半期32億ドル
- 営業利益率:10ベーシスポイント拡大
- GenAI売上高:約9億ドル
業績予想との比較
アクセンチュアの実際のEPSは3.59ドルで、予想の3.42ドルを0.17ドル上回り、約5%のプラスサプライズとなりました。売上高も5.3億ドル上回り、同社の強力な実行力を裏付けています。この業績は、アクセンチュアが業績予想を上回ってきた過去のトレンドと一致しています。
市場の反応
業績発表を受け、アクセンチュアの株価は時間外取引で5.58%上昇し、367ドルとなりました。これは業績発表前の2.71%下落とは対照的です。現在の株価は52週高値の387.51ドルに近づいており、投資家の信頼回復を示しています。
今後の見通し
アクセンチュアは2025年度の現地通貨ベースでの売上高成長率を3-6%と予想しています。営業利益率を10-30ベーシスポイント拡大し、株主還元を少なくとも83億ドル行う計画です。また、市場ポジションを強化するため、30億ドル規模の戦略的買収も計画しています。
経営陣のコメント
ジュリー・スウィートCEOは、AIの役割を強調し、「AIは新しいデジタルだと考えています」と述べました。また、再創造のための強力なデジタルコアの重要性も強調しました。スウィートCEOは「クライアントのIT支出に変化は見られません」と投資家に保証しました。
質疑応答
アナリストはGenAI案件の成長に注目し、1,000万ドルを超える案件が増加していることについて質問しました。また、IT支出に大きな変化がないことや、業界全体での幅広い成長への期待についても質問がありました。
リスクと課題
- 慎重なマクロ経済環境がクライアントの支出に影響を与える可能性
- 長期債務の発行が財務の柔軟性に影響を与える可能性
- 全体的なIT支出に大きな変化がないことが成長の可能性を制限する可能性
- 成熟した分野での市場飽和が課題となる可能性
- 地政学的な不確実性がグローバル事業に影響を与える可能性
アクセンチュア(ACN) 2024年度第4四半期決算発表 全文:
オペレーター: お待たせいたしました。アクセンチュアの2024年度第4四半期決算発表にご参加いただき、ありがとうございます。現在、すべての参加者は聴講モードとなっています。後ほど質疑応答の時間を設けます。本日の会議は録音されますので、ご了承ください。それでは、司会のケイティ・オコナー投資家関係担当マネージングディレクターにバトンをお渡しします。
どうぞ、ケイティさん。
ケイティ・オコナー(アクセンチュア投資家関係担当マネージングディレクター): ありがとうございます、オペレーター。また、本日の2024年度第4四半期および通期の決算発表にご参加いただき、皆様ありがとうございます。オペレーターからご紹介がありましたように、私はケイティ・オコナー、投資家関係担当マネージングディレクターです。本日の電話会議には、ジュリー・スウィート会長兼最高経営責任者(CEO)、ケーシー・マクルーア現最高財務責任者(CFO)、そしてアンジー・パーク次期CFOが参加しています。先ほど発表したニュースリリースをご覧いただいていることと思います。本日の電話会議の議題を簡単にご説明します。
まず、ジュリーが業績の概要を説明します。次に、ケーシーが損益計算書や貸借対照表などの財務詳細と、第4四半期および通期の主要な業務指標について説明します。その後、ジュリーが当社の市場ポジショニングについて簡単に説明し、アンジーが2025年度第1四半期および通期の業績見通しを説明します。その後、質疑応答の時間を設け、最後にジュリーがまとめを行います。本日の電話会議で議論する事項の中には、業績見通しを含む将来の見通しに関する記述が含まれています。これらは、本日のニュースリリースで説明されているものや、年次報告書(フォーム10-K)、四半期報告書(フォーム10-Q)、その他のSEC提出書類で議論されているものを含む、既知および未知のリスクと不確実性の影響を受けます。
これらのリスクと不確実性により、実際の結果が本電話会議で表明されたものと大きく異なる可能性があります。本日の電話会議では、一部の非GAAP財務指標について言及しますが、これらは投資家にとって有用な情報を提供すると考えています。非GAAP財務指標とGAAPとの調整については、適切な場合、ニュースリリースまたは当社ウェブサイト(accenture.com)の投資家向け情報セクションに記載しています。いつものように、アクセンチュアは本電話会議で提示された情報を更新する義務を負いません。それでは、ジュリーに発言を譲ります。
ジュリー・スウィート(アクセンチュア会長兼CEO): ありがとう、ケイティ。そして、ご参加の皆様。また、世界中の77万4,000人の社員の皆さんに感謝します。皆さんは毎日、クライアントのビジネスの中心にいて、すべてのステークホルダーに360度の価値を提供するために働いてくれています。今年度の業績は、当社のビジネスモデルの回復力と俊敏性、規模の力、そして実際の再創造を明確に示しています。2024年度は厳しい市場環境に特徴づけられましたが、私たちは急速にクライアントが購入している分野にシフトし、アクセンチュアの専門知識とエコシステムの関係の規模を活用した大規模な再創造を行ってきました。そして、私たちは今後10年間で最も変革的な技術になると信じているGenAIへの大規模な投資とリーダーシップを通じて、アクセンチュアで再び再創造を実行に移しました。
その結果、過去4四半期にわたり、2025年度の力強い成長に向けてアクセンチュアを成功裏にポジショニングしてきました。市場環境が改善すれば、それを活用する良好な立場にあります。2024年度も引き続き、市場よりも速く成長し、シェアを獲得し、収益成長と利益率の拡大を実現しながら、大規模な投資を行い、強力なフリーキャッシュフローを生み出し、規律ある資本配分と株主への多額の現金還元を行うという、永続的な株主価値提案を実現しました。2025年度の成長基盤を築いた結果と業績に目を向けてみましょう。クライアントが大規模な変革を優先する中、私たちはクライアントの再創造パートナーになるという戦略を倍増させました。
その成功は、現地通貨ベースで14%増の810億ドルという通期の受注高に反映されています。第4四半期には四半期ごとの受注高が1億ドルを超えるクライアントが33社となり、年間では125社に達し、前年より19社増加しました。私たちは、ダイヤモンドクライアント(最大の顧客関係)を310社に増やし、前年から10社増加したことを誇りに思っています。これにより、深い顧客関係の基盤と市場に対する有利な視点を拡大しています。通期の売上高は650億ドルで、現地通貨ベースで2%の成長を達成しました。一方で、当社が市場シェアを計算する方法である、グローバルに上場している最も近い競合他社のバスケットに対して、4四半期ベースで引き続き市場シェアを獲得しています。調整後営業利益率を10ベーシスポイント拡大し、調整後EPSを2%成長させました。同時に、戦略的買収に66億ドル、研究開発に12億ドル、人材育成に11億ドルを投資するなど、事業と人材に引き続き大規模な投資を行いました。86億ドルのフリーキャッシュフローを創出し、78億ドルの現金を株主に還元しました。
2023年3月に発表した構造的コスト削減のための事業最適化施策を完了しました。通期のGenAI受注高は30億ドルで、第4四半期には10億ドルとなりました。通期のGenAI売上高は約9億ドルでした。この成果の大きさは、2023年度と比較するとよくわかります。2023年度のGenAI売上高は約3億ドル、売上高は約1億ドルでした。これは、クライアントが小規模な案件を継続的に購入し、私たちがこの分野での成長加速に注力した分野でした。
データおよびAI人材を着実に増やし続け、約5万7,000人の実務者を擁するまでになりました。2026年度末までに8万人を目指しています。GenAIを使用してサービスを再創造するのを支援するため、人材への投資を継続しました。今年度、社員の研修時間は約4,400万時間で、主にGenAIトレーニングにより10%増加しました。学習への投資を通じた人材創出者であることに加え、今後10年間で成功するための人材戦略は、最高の人材へのアクセスを持ち、4つの側面(市場性のあるスキル、目的のある仕事、財務・精神・身体的な幸福感、帰属意識と成長を感じられる関係)でアクセンチュアで働くことがプラスになると社員が感じるようにすることで、
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