[ミラノ 10日 ロイター] - イタリア連立政権を構成する「同盟」党首のサルビーニ副首相は10日、ユーロ圏離脱は選択肢にないと言明した。
伊紙ラリパブリカは10日、予算を巡り欧州連合(EU)と妥協が成立しなければサルビーニ氏はユーロ圏を離脱すると脅す考えと伝えた。
これについてサルビーニ氏は遊説先の南部マテラで記者団に「ユーロ圏を離脱する案はこれまでに一度も浮上していない」と説明し「いつものラリパブリカの妄想にすぎない」と一蹴した。
同盟は9日、コンテ内閣の不信任案を提出した。サルビーニ氏は早期に解散総選挙を行い首相に就任したい意向とみられる。
同氏は同日「新政権の目標は国民の多くに対する15%の税率を実現することだ」と主張し、EUの財政規則に縛られず減税を強行する考えを示した。
しかし10日はEUと「建設的な対話」を行い減税案を受け入れるよう説得すると述べ、より融和的な姿勢を示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190812T002807+0000