[フナフティ(ツバル) 14日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は、太平洋諸島フォーラム(PIF)に出席するため、2日間の予定で14日に太平洋のツバルを訪問する。
モリソン首相は、太平洋の島しょ国の再生可能エネルギー事業や気候変動対策に5億豪ドル(3億3985万米ドル)を拠出すると表明したが、一部諸国の首脳は不満の立場を明らかにしている。
モリソン首相は関係円滑化を目指し、会議の席上、バヌアツのサルウェイ首相、クック諸島のプナ首相、ツバルのソポアンガ首相と会談する。また14日には、ニュージーランドのアーダーン首相とも会談するという。
モリソン首相は国内石炭産業を支持したことに助けられて5月に予想外の再選を果たしたが、温室効果ガス削減の目標強化に消極的で、太平洋諸国との関係は緊張が高まっている。一方、経済支援や融資とともに気候変動対策支援も手がける中国との関係は緊密になりつつあり、モリソン首相は会議への出席を通じて地域へのアピールを目指すもよう。