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新STARTは時代遅れ、期限切れ後に新条約模索も=駐ロ米大使

発行済 2019-08-15 04:12
更新済 2019-08-15 04:16
新STARTは時代遅れ、期限切れ後に新条約模索も=駐ロ米大使

[モスクワ 14日 ロイター] - 米国のハンツマン駐ロシア大使は14日、米国とロシアとの間の新戦略兵器削減条約(新START)は時代遅れとなっていることから、2021年の期限切れに伴い破棄され、新たな条約が模索される可能性があるとの見解を示した。

ハンツマン大使はロシアのラジオ局「モスクワのこだま」に対し、「新STARTの延長を望む声も、新たな条約を望む声も出ている。私にはどの方向に進むのかは分からない」と述べた。

ただ、同条約はサイバー戦争や極超音速巡航ミサイル(HCM)などが台頭する前に署名され、戦略的核兵器もカバーされていないと指摘。条約が刷新される場合は、核兵器以外の兵器も含めるよう改正する必要があるとの考えを示した。

その上で「新STARTの期限を延長するのか、新たな条約を設定するのか、さまざまな選択肢が存在している」としながらも、トランプ米大統領は現在の情勢に対応できる取り決めを望んでいると語った。

ロシアのプーチン大統領はこれまでに新STARTを延長する用意があると表明。ただ、米国に延長する意思がない場合は「ロシアも延長しない」と述べている。

新STARTは21年2月に期限が切れた後、双方が合意すれば5年間の延長が可能。米国と旧ソ連が1987年に締結した中距離核戦力(INF)廃棄条約が今月初めに失効した後、新STARTは冷戦終結後の米ロの歯止めのない軍拡競争の抑止に向けた唯一の条約と見なされている。

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