[東京 15日 ロイター] - 世耕弘成経済産業相は15日、韓国が輸出管理上の優遇対象国から日本を除外したことに対し、詳細な説明を求めていると述べた。その上で、日本経済への影響については「少ないのではないかと思うが、しっかりみていく」と述べた。
韓国の措置について、世耕経産相は「根拠や理由の詳細が全く明らかになっていない。実務的に詳細な説明を求めている」と述べた。詳細がわからないことから、今後の対応については「予断を持って答えることは差し控えたい」とした。
成允模・産業通商資源相が日本側が協議を要請すればいつでも応じる用意があると述べたことに対し、世耕経産相は「輸出管理上の優遇措置は、各国の責任で判断して適用するもの」とし、協議をして決定したり、内容を変更したりするものではないと指摘した。
日本としては、7月12日の説明会を韓国側が協議と位置付けたりしたことについて「韓国側が軌道修正することが何よりも重要」としており、その修正が行われれば、次のステップが局長級の政策対話を再開させるかの判断になるとした。
米国での株価急落を受けて、15日の日経平均株価も下落している。世耕経産相は「日本経済のファンダメンタルズはしっかりしている、というのが政府全体の判断」と述べた。消費増税についても、十分な対策を講じていると説明した。
(清水律子)