[メキシコ市 15日 ロイター] - メキシコ中央銀行は15日、政策金利を8.25%から8.00%に引き下げた。利下げは2014年6月以来。インフラ鈍化や国内経済のスラック(需給の緩み)拡大、最近の国内外のイールドカーブの動向などに言及した。
声明によると、政策委員5人が25ベーシスポイント(bp)の利下げに票を投じる一方、1人が金利据え置きを主張した。
中銀は昨年12月以降、政策金利を8.25%に維持。ロイターが実施した調査ではアナリストおよびエコノミスト16人中11人が金利据え置きを予想。5人が25bpの利下げを予想していた。
中銀は「国内経済のスラック状態が想定以上に続き、マイナスの需給ギャップが拡大している。重大な不確実性がある環境では、成長リスクのバランスは依然として下方向に傾いている」とした。
格付け会社フィッチのラテンアメリカソブリン部門共同責任者、チャールズ・セビル氏は利下げについて、前回の中銀会合以降にインフレリスクが低下し、国内外の成長リスクが増大したことを反映したと指摘。「国内政策のリスクと為替相場に影響を与えるリスク回避の可能性を考慮すれば、メキシコ中銀は慎重な姿勢を維持するだろうが、米連邦準備理事会(FRB)の金利軌道次第で追加利下げのドアが開くかもしれない」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190815T195633+0000