[ロンドン 16日 ロイター] - 英国の野党・自由民主党のスウィンソン党首は16日、合意なき欧州連合(EU)離脱を回避するために挙国一致内閣を樹立する同党の構想について、与野党の議員2人が首相就任に意欲を示したことを明らかにした。
自由民主党はEU残留派。同国のジョンソン首相はEUとの合意の有無にかかわらず10月31日にEUを離脱する意向を表明している。
これに対し、最大野党の労働党は合意なき離脱を阻止するため、ジョンソン首相を退陣させ、コービン労働党党首が総選挙までの暫定政権を運営する構想を立て、保守党の強硬離脱反対派議員の取り込みに動いている。[nL4N25C1T6]
自由民主党は、コービン氏以外の人物を首相とする挙国一致内閣の樹立が望ましいと主張している。
自由民主党のスウィンソン党首は16日、BBCラジオに対し、労働党の元副党首ハリエット・ハーマン氏と与党・保守党のベテラン議員ケン・クラーク氏が首相就任に意欲を示したと発言。
「2人は公務を優先しており、合意なき離脱を望んでいない」とし「下院が、EU離脱を巡る混乱に終止符を打ち、合意なき離脱を回避するため、非常事態政府を率いるよう2人に要請すれば、2人には受け入れる用意がある」と述べた。
スカイニュースによると、クワーテング・エネルギー相は16日、労働党が不信任投票を仕掛けてもジョンソン政権は勝利すると発言。
「(ジョンソン)政権は不信任投票に勝利すると強く信じている。コービン氏が(不信任に必要な)票を確保できるとは思わないし、かれが、いわゆる挙国一致内閣を率いるとは思えない」と述べ、コービン氏の構想は馬鹿げていると批判した。[nL4N25C1T6] OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190816T092316+0000