[メルボルン 18日 ロイター] - オーストラリア財務省は18日、国内金融セクターの不正を調査した王立委員会による提言内容の迅速な実施に向けた政府の行程表を公表した。
同国では消費者向け金融サービスを巡り、各行の不正が相次いで発覚。王立委員会は2月に公表した調査の最終報告書で、76の提言を行った。
このうち54の提言は政府に向けたものだが、一部の国内メディアはここ数カ月、政府の対応が遅いと批判していた。
18日公表された行程表の中で、フライデンバーグ財務相は「(行程表は)王立委員会による提言内容の迅速かつ効果的な実施を通じて、金融システムに改革をもたらす政府の決意を示している」と述べた。
財務省は2020年半ばまでに50以上の提言を実行するか、議会に関連法案を提出すると表明した。
行程表を計画通り確実に実行できるよう、今年度の予算1210万豪ドルに加え、930万豪ドル(631万米ドル)が割り当てられるという。
王立委員会は、政府や規制当局、金融サービス機関が実施した措置の効果について2022年までに見直しを完了するよう提言している。