[ソウル 21日 ロイター] - 米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は21日、北朝鮮の非核化に向けた取り組みに引き続き注力するとして、駐ロシア大使への就任を否定した。
米朝協議の再開に関しては、6月の首脳会談での合意通り、北朝鮮側の準備が整えばすぐに再開する用意があるとした。
ビーガン氏は訪問先のソウルで韓国の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と会談した後、記者団に対し、ロシア大使の職には就かず、北朝鮮問題の前進に引き続き注力すると述べた。
ビーガン氏はロシア情勢やロシア語に精通しており、関係筋は先週ロイターに対し、同氏が次期駐ロ大使候補に浮上していると語っていた。[nL4N259062]
ビーガン氏は「この重要な任務に完全にコミットしている。我々はやり遂げる」とし「北朝鮮側から連絡があれば、すぐに取り組む用意がある」と述べた。
トランプ米大統領は今月、米韓合同軍事演習が終われば北朝鮮は直ちにミサイル発射を中止し、核・ミサイル開発に関する協議を再開する用意があると北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が伝えてきたと明らかにした。[nL4N25701L]
米韓合同軍事演習は20日、終了した。
李氏は、ビーガン氏の訪問は「非常にタイミングが良かった」とし、会談ではどのように北朝鮮との協議を速やかに再開し「大幅な進展」を実現するかを協議したと述べた。
ビーガン氏は来日後にソウル入りした。22日に中国を訪問する。
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