[香港 21日 ロイター] - 香港を拠点とする東亜銀行 (HK:0023)は、中間決算の純利益が75%落ち込んだことを明らかにした。中国主要都市以外の商業不動産市場の低迷で、融資の評価損を計上したことが背景。
香港証券取引所への提出書類によると、1─6月の純利益は10億香港ドル(1億2750万米ドル)で、前年同期の39億9000万香港ドルから減少した。
上半期の中国本土の不良債権比率は4.89%に上昇。2018年末時点では1.73%だった。不良債権の引当金はネットで50億1000万香港ドルで、前年同期の2億8200万香港ドルから大幅に拡大した。
中国の主要都市以外の商業不動産市場の低迷で、計62億香港ドルの融資4件の評価損を計上したことが響いた。これについては決算見通しで警告していた。
同行はまた、香港の抗議活動と米中貿易摩擦が香港と中国本土の経済に与える影響について、「早期の解決がなければ、(香港の)緊迫した状況が消費者と企業の信頼感および観光業を圧迫する」と警告した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190821T083905+0000