[コペンハーゲン 21日 ロイター] - デンマーク領グリーンランドを購入する提案が一蹴されたことを理由に、トランプ米大統領がデンマーク訪問を取り止めたことについて、同国のフレデリクセン首相は21日、「驚きかつ遺憾」の意を表明した。
トランプ大統領は前日、9月2─3日に予定していたデンマーク訪問を延期すると発表。フレデリクセン首相がグリーンランドは売り物ではなく、米国へ売却するという案は「ばかげている」と述べたことに反発した。
フレデリクセン首相はこの日、トランプ大統領の訪問延期は「遺憾かつ驚き」としつつも、米国は引き続きデンマークの重要な同盟国の1つとし、「商業上の連携、外交・安全保障政策などを巡る今後の決定に影響が及ぶことはない」と語った。
同時に、グリーンランド売却の可能性を排除したグリーンランド自治政府のキールセン首相に「同意する」とも強調した。
トランプ大統領はこの日、グリーンランド売却を「ばかげている」としたフレデリクセン首相のコメントは「不適切で、不愉快だ」と述べた。