[ビアリッツ(フランス) 25日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は25日、欧州連合(EU)のトゥスク大統領と会談し、どのような状況であっても現行期限の10月31日にEUから離脱する方針を伝えた。
会談はフランス・ビアリッツでの主要7カ国首脳会議(G7サミット)の合間に行われた。
会談に先立ち両者は、合意なき離脱となった場合の責任は相手側にあると批判し合った。
ある当局者によると、ジョンソン首相はEUとの合意を引き続き望んでおり、EUとの再交渉に前向きだとトゥスク大統領に伝えた。
さらに「首相は、国民投票の結果を尊重しなければならないとして、10月31日にどのような状況下でもEUから離脱すると再表明した」と説明した。
両者は9月の国連総会に合わせてニューヨークで再度会談する。
EU当局者は会談について、ほぼこれまでの両者の立場を繰り返す内容にとどまったと説明。「英国からの何らかの提案が必要だ。状況打開に向けた新たな要素を望んでいる」と語った。
その上で、ジョンソン首相がEUとの合意を望んでいると再度表明したことには安心させられたと述べた。