[ワシントン 25日 ロイター] - ジョー・ウォルシュ元米共和党下院議員は25日、来年の大統領選の同党候補指名を目指すと表明した。トランプ大統領に対抗して党候補指名争いに出馬したのは、ビル・ウェルド元マサチューセッツ州知事に次いで2人目となった。
2010年、保守系草の根運動「ティーパーティー」の支援を受けてイリノイ州から下院議員に選出されたウォルシュ氏は、12年に民主党候補に敗北。その後はシカゴ地区のラジオトークショーの司会者を務めている。
57歳のウォルシュ氏はこの日ABCテレビの番組に出演し「トランプ氏が大統領としてふさわしくないので、私が出馬する。誰かが出ていく必要がある」と語った。またトランプ氏を「いじめっ子で臆病者」と強く批判した上で、多くの共和党員は自分と同じ気持ちだが、前に進むのを恐れていると説明した。
トランプ氏の報道官は、ウォルシュ氏のこうした批判と出馬について聞かれると「どうでもよい」と一蹴した。
実際、共和党は既にトランプ氏の再選に向けて陣営と協力する態勢を取っており、予備選などの指名手続きを統括する共和党全国委員会も、ウォルシュ氏の発表をほとんど無視している。