[ミラノ 25日 ロイター] - イタリア与党左派「五つ星運動」と野党「民主党(PD)」は23日、連立政権樹立に向けて協議を開始したが、新政権の首相を誰が務めるかを巡り両者の溝が埋まらず、進展していない。
マッタレッラ大統領は27日に各党から再度意見を聞く予定だが、その前に政党間協議が実質的に進展したことを確認したい意向。
イル・メッサジェッロ紙日曜版によると、大統領は無駄に時間を費やすことを懸念しており、26日夜までに大きな進展がない場合、早期選挙が唯一の策となる可能性がある。
関係者によると、新しい連立政権で合意できなければ、大統領は早期選挙までの間の暫定政府を指名する計画。
民主党と五つ星は25日にも協議を行った。五つ星はコンテ氏を首相とすることを再び要求し、五つ星のロベルト・フィコ議員を推している民主党との溝は埋まっていない。
五つ星と同盟の連立政権を巡っては、同盟が内閣不信任案を提出。20日にコンテ首相は不信任案の採決を待たずに上院議会の演説で辞意を表明した。