[北京 26日 ロイター] - 中国は26日、米政府は合成オピオイドの需要を減らすためにより多くの措置を取ることが可能であり、他国への責任転嫁をやめるべきとの見解を示した。中国はこの問題の解決に貢献していないとのトランプ政権の批判に反論した。
米当局者は、中国はオピオイドおよびオピオイド関連の違法物質の主な供給源で、多くが郵便で米国に密輸されていると主張。中国は、米国に入る違法オピオイドのほとんどが中国製であるとの米政権の見解を否定している。
トランプ米大統領は今月、オピオイドおよびオピオイド類似物の米国への大量流入を取り締まる約束を守っていないとして習近平・中国国家主席を批判した。中国は「露骨な中傷」と反論している。
中国外務省の報道官は定例会見で、中国政府は世界的な麻薬問題への対処で積極的な役割を果たしていると述べ、これまで講じてきた管理措置を説明した。
米国は世界の人口に占める割合は5%であるにもかかわらず、世界のオピオイドの80%を消費しているという。
報道官は「オピオイドの需要を減らすことに関して、米政府は間違いなくもっと多くのことができる。事実を尊重し、責任転嫁をやめるべきだ」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20190826T100855+0000