[上海 28日 ロイター] - 中国の王毅外相は27日、香港は1997年の中国への返還後最大の危機に直面しているとの見方を示し、現地の財界は混乱収束に向けて香港政府への支持を強めるべきだと述べた。
香港では中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をきっかけとした抗議活動で混乱が続いている。
中国政府系の英字紙チャイナ・デーリーは社説で、香港政府とデモ隊の溝は「埋めがたい」ようだと論じた。
しかし、王外相は北京で香港からの財界代表団に対し、香港は返還後最大の危機に直面しているが、政府の助力と市民の結束によって問題を克服することが可能だと強調した。
中国政府の公式サイトによると、王外相は、若者が香港の経済発展に関与するよう支援することで財界団体も積極的な役割を果たすべきだとも指摘した。